嬉しいことがあれば自然と笑顔になるものですが、その逆に笑顔を作ると気持ちにポジティブな影響を与えるようです。
誰しも辛い時はあります。そんな辛い気持ちを少し和らげてくれる極めてシンプルな方法が、「笑顔」でした。
そんな笑顔に関する研究をご紹介します。
「笑顔」の実験が行われた!
2010年、早稲田大学の山本さんらが、高校生・大学生・大学院生を対象に、次のような実験を行いました。
ちなみに、ネガティブ操作とは、自分自身の性格など内面に関するアンケートに答えてもらうというものでした。どうやら、そういったアンケートに答えるだけで、自分自身の中の理想的な内面の状態と現実とのギャップを自分自身で認識し、ネガティブな方へ誘導されやすくなるとのことです。
実験結果
ネガティブな感情になる操作の前または後に笑顔を作った第1、2のグループは、笑顔を作らなかった第3のグループと比べて、実験後、ネガティブな感情が抑えることができたとともに、ポジティブな感情も増加しました。
また、うつ病患者がその症状を深刻化させる要因のひとつとして、例えば「自分は失敗ばかりだ」と自分の失敗に注目することで、あらゆる事柄が「失敗ばかりの自分」を裏付けているかのような気になり、どんどんネガティブな感情が増幅していまうということがあるようです。
そういった悪循環を断ち切るために「笑顔」が有効なのではないか、ということをこの実験は示唆しています。
無理矢理な笑顔でも大丈夫!
実験の中で、被験者に笑顔を作ってもらう際、表情筋を緊張させることのみ求めることで、笑顔の表情を作らされているということを被験者に意識させないようにするといった配慮がなされました。
つまり、もしみなさんがこのブログを読み、笑顔を作ってポジティブになろうと実践する場合であっても、特に深く考えることなく口角を無理やりにでも引き上げれば、それだけで十分笑顔の恩恵に預かることができるということです。
まとめ
気分が落ち込んでるときに、笑顔を作ることがそもそもしんどいですが、一息ついて、無理矢理にでも口角を上げてみましょう。辛さが和らぎ状況が少し改善するかもしれません。是非お試しください!